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地球温暖化

地球温暖化とは

地球の平均気温は1906年から2005年までの100年間で0.74℃上昇しました。最近50年間の気温上昇は過去100年の上昇速度のほぼ2倍に相当し、近年になるほど温暖化が加速しています。地球はこれまでも定期的に温暖な時期と寒冷な時期を繰り返してきましたが、最近の著しい温暖化はそうした自然要因だけでは説明がつかないと言われています。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)は2007年に発表した報告書で、「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い」としています。一方、温暖化は温室効果ガスによるものではなく、太陽活動や自然のサイクルが引き起こしているという説や、そもそも温暖化は発生していないという説なども存在しています。

一般的に地球温暖化と呼ばれている温室効果ガスを原因とするものは、次のように考えられています。太陽によって暖められ地表面から放射される熱を、CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスが吸収•再放射して大気が暖まります。これにより地球は約14℃の平均気温に保たれています。しかし人間の産業活動などによって、CO2の年間排出量は1970 年から2004 年の間に約80%増加し、加えてCO2を吸収する役割を果たしていた森林の減少により、温室効果ガスの大気中濃度が上昇しました。そのため温室効果がこれまで以上に強くなり、地表面の温度が上昇していると考えられています。
IPCCは最も気温上昇が大きいシナリオの場合、1980~1999年と比較して、2099年には平均気温が4℃(最低予測2.4℃、最大予測6.4℃)上昇すると予測しています。温暖化による大幅な気候変化や海面水位の上昇などが予想され、自然環境や生態系、社会への悪影響が懸念されています。

図:温室効果の概念図(温室効果ガス増加前)

CO2などの温室効果ガスは、太陽光をよく通し、赤外線(熱)は吸収するという性質を持ちます。

図:温室効果の概念図(温室効果ガス増加後)

温室効果ガスが増加すると、熱をさらに吸収し、大気が暖められ温室効果が起こるとされています。

地球温暖化が及ぼす影響

イメージ:地球温暖化が及ぼす影響

温暖化は地球全体の気候を変化させ、自然環境や生態系に大きな影響を及ぼします。台風の強大化、集中豪雨などの異常気象が引き起こされる一方、内陸部や砂漠地帯などでは雨量が減り干ばつが進みます。干ばつに伐採や土壌の流出などが加わり、アマゾン川流域など熱帯雨林の砂漠化が進行し、CO2を吸収する森林が減ることで、さらにCO2濃度が高まります。

また、南極やグリーンランドの氷床の減少が海面水位上昇の一因にもなっています。海面水位の上昇が進むと、海抜以下の島々が沈む可能性があるとともに、沿岸部にある農業地帯や都市などが被害を受ける可能性があります。さらに、大気中のCO2濃度が増加すると海洋の酸性化が進みます。海洋の酸性化は植物プランクトンをはじめとする海の生態系に大きな影響を与えます。
気温、降水量、日照時間、湿度などの気候の特徴を基準にして、地球をいくつかの帯域に区分したものを「気候帯」といいます。この気候帯も、温暖化による気候変動によって大きな影響を受けています。このまま温暖化が進行し、2100年までに気温が3~4℃上昇した場合、日本では年間4~6キロメートルのスピードで気候帯が北上するといわれます。そうした大きな環境変化に対応できない動植物は大きなダメージを受けることになります。海氷面積が減ったことで餌の確保が困難なため絶滅が危惧されるホッキョクグマや、温度変化に敏感なサンゴの減少など、すでに世界各地で動植物への影響が出始めています。

私たちの生活に欠かせないのが水と食糧です。干ばつの増加により、世界の多くの地帯で水不足が深刻になる可能性があります。また、農作物の栽培に欠かせない水が不足すれば、穀物の生産性が低下し食糧不足が起きる可能性もあります。強大化した台風や豪雨、干ばつなどの異常気象、海面水位上昇による沿岸部の農業地帯が受ける被害、海の生態系変化による漁獲量の減少など、食糧生産性の低下が懸念されます。さらに、温暖化によってマラリアのような感染症の拡大も心配されています。

このように、地球温暖化は自然環境、生態系、私たちの生活にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。

進む温暖化対策

地球温暖化対策として、温室効果ガス、中でもCO2の排出を削減することが不可欠という共通認識が世界各国で広まっています。2009年12月にデンマークのコペンハーゲンで行われたCOP15(気候変動枠組条約第15回締約国会議)では各国の削減目標が提示されました。日本の削減目標は、すべての主要国の参加による意欲的な目標の合意を前提に、2020年までに1990年比で25%となっています。

アメリカ 2020年までに2005年比で17%、2025 年までに30%、2030 年までに42%、2050 年までに83%削減
EU 2020年までに1990年比20%削減
ロシア 2020年までに排出量を1990年比で25%削減
日本 2020年までに1990年比で25%削減
カナダ 2020年までに2006年比で20%削減
オーストラリア 2020年までに2000年比で5~25%削減
ノルウェー 2020年までに1990年比で30%削減
ニュージーランド 2020年までに1990年比で10~15%削減
中国 GDP当たりの排出量で2020年までに2005年比で40~45%の削減
ブラジル 何も対策をとらなかった場合の2020年排出量から36~39%削減
インドネシア 2020年までに26%削減
韓国 2020年までに特別な対策をとらなかった場合30%削減
メキシコ 2012年までに5000万トン削減

CO2の排出を削減するにはどうすればいいのでしょうか。まず心がけたいのは日々の生活の中での無駄をなくし、省エネを推進することです。冷房の温度を1℃上げ暖房の温度を1℃下げる、少しの距離なら歩くか自転車を利用するなど、ちょっとした工夫でCO2の排出を減らすことができます。さらに、省エネハウスへの住み替え、省エネ家電への買い替え、ヒートポンプなど暖房•冷房•給湯のための高効率機器導入、電気自動車への買い替えなどによって効率よく電気エネルギーを活用することでCO2排出を削減できます。
また、供給側でも地球温暖化対策が活発です。太陽光、風力などの再生可能エネルギーや原子力を利用した発電は、発電時にCO2を排出しません。そして既存の石油や石炭などを利用した火力発電も、燃料を高効率に利用し、CO2回収装置(CCS:Carbon dioxide Capture and Storage)を導入することなどによってCO2の排出をなるべく抑えた発電をすることができます。

参考文献

(1)環境省「IPCCによる地球温暖化に関する報告書」
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th/interim-j.pdf
(2)国立環境研究所 地球環境研究センター ココが知りたい温暖化
http://www-cger.nies.go.jp/qa/qa_index-j.html
(3)環境省「STOP THE 温暖化 2008」
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2008/full.pdf

(注)2010年3月末時点での掲載内容を参考にしております。そのため、記載されているURLまたはその内容が変更されている可能性があります。