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空をきれいにするために

現在、大気中のNOx(窒素酸化物)等によって引き起こされる、光化学スモッグが課題になっています。各所で原因物質の排出削減に力を入れていますが、この注意報の発令された延べ日数は、2008年には全国で144日もありました。
地球の未来にとって大事なアクションである、“空をきれいにする”取り組みは政府や企業だけではなく、私たちのちょっとした心がけの積み重ねも必要となります。

イメージ:なるべく公共の交通機関を使う

なるべく公共の交通機関を使う

ちょっとした外出時、マイカーの使用から、鉄道やバスなどの公共交通機関の利用にスイッチするだけで、CO2(二酸化炭素)や大気汚染物質の排出を大きく減らすことができます。電気で動く電車は走行中にCO2を排出せず、車と同じガソリンや軽油を使うバスも、輸送効率はマイカーより高くなっています。また、近距離ならば、徒歩や自転車の利用が効果的です。

マイカーを使用する場合は、

  • 一度のマイカー使用で済むように計画を立て、用事をまとめてこなす。
  • ご近所や友人との相乗りを積極的に行って、トータルの台数を減らす。
  • 渋滞時は燃費が著しく悪化するため、ラジオやカーナビなどの道路交通情報で渋滞を避ける。
  • カーナビでできるだけ走行距離の短いルート選択をする。

以上のような工夫の積み重ねで、無駄な燃料消費を抑えることができ、結果的にCO2や大気汚染物質の排出削減につなげることができます。

イメージ:省エネを心がけた運転に

省エネを心がけた運転に

車は運転の仕方次第でも、燃費を大きく向上させることができます。おサイフにも地球にも優しい運転の基本はアクセルワークです。
発進する時は、徐々にアクセルを踏むことで、エンジンへの燃料の供給量を抑えることができます。オートマチック車ならば自動車のクリープ(自動的に動き出す現象)を使用すると効率的に発進できます。そして、周囲の車と同じくらいの速度になる手前でアクセルを少し戻します。これで一段高いギアに入りますので、それを音やタコメーターで確認したら、速度を微調整します。
加速と減速の繰り返しは、結果的に燃料を多く消費するため、走行中は速度の変化を抑えて定速走行を心がけることが大切です。定速走行のコツは、前方の交通状況を良く把握して運転することにあります。2~3台前の車の動きをつかみながら運転すると、加減速を減らすことができます。
信号や目的地近くでの減速•停止は、早めのアクセルオフを意識し、車を慣性で走行させることで、燃料消費を抑えられます。
下り坂ではエンジンブレーキの使用することで効率的な運転ができます。シフトダウンし、エンジンブレーキがかかっている間は、燃料の供給は最小限であるため、フットブレーキの負担が減り、安全にもつながります。

また、不要なアイドリングを行わないようにすることも、省エネにつながります。アイドリング時も燃料消費が行われるため、こまめなアイドリングストップで燃料を抑えることができます。
車が重いと、その分だけ燃費が悪くなるため、不用な荷物は積みっぱなしにしないようにすることも大切です。カーエアコンもエンジンの力でコンプレッサーを回しているため燃料を消費します。カーエアコンの使用を最小限に抑えることで、燃費向上を図ることができます。

写真:普及が期待される電気自動車

普及が期待される電気自動車

車を購入する際は、燃費の良いものを

省エネドライブを心がけることと共に重要なのが、燃費の良い車を運転することです。車を購入する際には、カタログを見る、ディーラーに聞くなどの方法で、燃費数値をチェックしておくことが大切です。
省エネ法において車の燃費基準にトップランナー基準(注)が導入されてから、車の燃費は大きく向上してきました。その中でも燃費性能の優れた自動車に対しては、自動車税の税率を軽減する措置などがとられています。

最近になって普及が加速しているのは、高い省エネルギー性能を有するハイブリッド自動車です。ハイブリッド自動車とは、従来のエンジンと電気モーターの両方を搭載した車です。ブレーキなどで消費されるエネルギーを電気に変えて蓄電池に溜め、必要に応じてエンジンと協調してモーターを動かすため、従来よりも少ない燃料消費を可能にしています。
もう一つ、実用化にさらに近づいているのが電気自動車です。走行中にCO2等の温室効果ガスや大気汚染物質を出さない、進化が期待される究極のエコカーです。

(注)電気製品などの省エネ基準や車の燃費•排ガス基準を、市場に出ている機器の中で最高の効率のレベルに設定すること。

写真:ノンストップ自動料金収受システム

エネルギーを効率良く使う

家庭での電力消費を抑えることも、温室効果ガス排出の抑制につながります。たとえば日本の全世帯が、夏に冷房の設定温度を1℃下げ、冬に暖房の設定温度を1℃上げ、そして、冷暖房の運転時間を1日1時間ずつ短縮することで、年間のCO2排出の削減量は約870万トンにもなるといわれます。冷暖房だけでなく、冷蔵庫の無駄な開け閉めを抑えたり、こまめにコンセントからコードを抜いたりするといった日常の省エネ活動も温室効果ガス排出の抑制に効果的です。

空をきれいにするための取り組みは、企業や行政も積極的に行っています。発電所や工場では、排出されるガス等から有害物質を除去する、排煙脱硫装置•脱硝装置の設置が進んでいます。街ではノンストップ自動料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection system)、電子道路課金システム(ERP:Electronic Road Pricing System)による渋滞緩和を図り、排気ガスによるCO2の排出低減の取り組みが行われています。新型路面電車(LRT:Light Rail Transit)などの新交通システム導入も走行中のCO2排出がゼロであることから、空をきれいにするための様々な取り組みの一環と言えます。

参考文献

(1)全国地球温暖化防止活動推進センター 家庭でできる取組み10項目
http://www.jccca.org/content/view/1053/678/
(2)チーム•マイナス6%
http://www.team-6.jp/try/index.html
(3)省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」
http://www.eccj.or.jp/dict/index.html
(4)省エネルギーセンター「快適!省エネライフ」
http://shouene-katei.go.jp/
(5)省エネルギーセンター「スマートドライブ」
http://www.eccj.or.jp/drive/03/index.html
(6)つくろう•まもろう 地球の未来「大気(大気汚染)どうすればいいの?」
http://www.mhi.co.jp/discover/kids/earth/air/air02.html

(注)2010年3月末時点での掲載内容を参考にしております。そのため、記載されているURLまたはその内容が変更されている可能性があります。