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ETCの街中活用へ、DSRC多目的路側装置「スポットリーダ」本格販売
アンテナヘッドとコントローラ分離で業界最小・最軽量クラスを実現

発行 第 4729号
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 三菱重工業は、車両認証や料金決済など街中におけるETC車載器の様々な活用を可能にするDSRC(専用狭域通信)多目的路側装置「スポットリーダ」を開発、8月中旬から本格的に販売を開始する。アンテナヘッドとコントローラを分離し、それぞれ業界最小、最軽量クラスを実現、施工・保守を容易にした。入退場管理がパソコンなどの上位管理装置を持たなくても独立運用で簡易にできる点に着目。「とにかく簡単スポットリーダ!!」をコンセプトに、従来の導入分野である駐車場に加え、駐車場機器およびチェーンゲートやシャッターのようなゲート系機器のメーカーを中心に販売を目指す。

 阪神高速道路株式会社向けに納入が決まり、阪急梅田駅駐車場(大阪市)に設置されて、8月5日から稼動。この導入事例を弾みに、有料道路以外への普及拡大を狙う。

 スポットリーダはアンテナヘッド(無線通信部)が高さ125×幅125×奥行き75mm、重さ1kg(本体のみ)で、コントローラ(通信制御部)が同97×120×120mm。独立したアンテナヘッドは軽量で、高所への設置が容易になった。コントローラは地上に置くことができ、保守が簡単。

 従来用いられてきたETC車載器のIDであるWCN(Wireless Call Number=無線用の識別番号)に加え、2006年に民間開放された、財団法人道路システム高度化推進機構(ORSE)が管理するセキュリティ性に優れた利用車番号にも対応。ETC車載器との通信により、それらIDの読み取りに加え、ID照合が行えるようにした。特定区域への進入許可・阻止、車両データを用いた各種機器の制御や、通過記録の採取・分析のほか、様々な場面での活用が可能になっている。

 コントローラはID照合用にIDテーブルを内蔵することができ、上位管理装置と接続しない独立運用が可能となり、入退場管理においてパソコンその他の上位管理装置を導入するコストが抑えられる。チェーンゲートやシャッターなどのゲート系の機器にスポットリーダを付加することで、ETC対応機器へのグレードアップが可能。駐車場に加え、マンションや工場他、各種施設におけるETCを用いた入退管理が簡便にできる。

 当社はETC車載器およびETCシステムを手掛けるトータルサプライヤー。スポットリーダの拡販により、ETC関連事業の拡大につなげていく。

            

                  【アンテナヘッド】                             【コントローラ】

ー       

     寸法:125(高さ)×125(幅)×75(奥行)

㎜         寸法:97(高さ)×120(幅)×120(奥行)mm
   重量:1kg



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担当窓口:神戸造船所 ITS事業ユニット ITS営業課

Tags: 交通システム,アジア,I&Iドメイン
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