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参加型の「3D_CAD WORKS STUDIO_Pro.」と「Future Factory」が新登場
三菱みなとみらい技術館、体験コーナーを「トライアルスクエア」に大幅リニューアル

発行 第 4771号
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 三菱みなとみらい技術館(館長 福原 由香)は、既存の「体験コーナー」を大幅リニューアルし、「トライアルスクエア」として2009年1月17日(土)にオープンする。独自開発のソフトを用いた船や航空機の本格的な設計・操縦体験「3D_CAD WORKS STUDIO_Pro.(3D_CAD ワークス スタジオ プロ)」と、特殊な仕掛けのテーブルと3Dスクリーンを組み合わせた新しいシステムにより、蒸気機関車や自動車の製作体験が可能な「Future Factory(フューチャーファクトリー)」という二つの展示が新登場。ともに、ものづくりのプロセスと、ものづくりに必要な「競う」「協力する」姿勢に焦点をあてた参加型展示となる。

参加型の「3D_CAD WORKS STUDIO_Pro.」と「Future Factory」が新登場<br />三菱みなとみらい技術館、体験コーナーを「トライアルスクエア」に大幅リニューアル
 3D_CAD ワークス スタジオ プロでは、ジェット機、ヘリコプター、フェリー、深海潜水艇という4種の設計・操縦を体験できる。自由に絵を描く従来型の体験ではなく、参加者がそれぞれの乗り物に応じた「設計ミッション」をクリアし、その結果が評価されるのが特徴で、より本物に近い設計体験の提供を目指した。例えばジェット機なら「3,000mの滑走路を離陸し、日仏間約1万kmを飛行する300人乗り旅客機」という与件で、部位ごとのステップに沿ってパソコン上で設計を進めていく。設計完了後の操縦体験では、自分が設計した機体が飛行・航行する雄姿も確認できる。
 小学生も楽しめる展示でありながら、正しい設計行為を導くため、三菱重工各分野の現役技術者から全面的な協力を得てソフトを開発した。マウス操作で三次元モデルの変形を行うと、画面に表示されている参照グラフや関連数値もリアルタイムに変化していく。これらの演算式も、正規の設計理論や数式に基づくもの。
 体験ブースは、制限時間内での設計・操縦を6チーム(ブース)で競い、最後にチームのランキングが発表される「ミッションタイプ」(体験時間約20分)と、4種類の乗り物から好きなプログラムを選び、個々のペースで設計・操縦できる5ブースの「フリータイプ」に分かれる。フリータイプでは、当技術館で配布のIDカードに設計データを記録し、一定期間保存することができる。来館者はこのデータからくり返し設計変更が可能で、より良い解に近づこうとする真の設計感覚を養うことができる。

 フューチャーファクトリーは、時間帯ごとにC57型蒸気機関車もしくはコンセプトカーの製作体験ができる、近未来感覚の複合展示空間。最大24人の参加者が「専用デバイス」と「3Dメガネ」を使い、協力して仮想モデルを組み上げていく、ワークショップタイプの展示となっている。体験時間は約20分。
 組み立て作業は前方スクリーンに登場するガイドに従って進める。特殊テーブル画面上の部品映像(デジタル・パーツ)を、ワイヤレスマウスタイプの専用デバイスを使って組み立てていくと、前方スクリーン上に3D映像ができ上がっていく。3Dモデルは、鉄道博物館や当社技術者の監修を得て作り込んだ本格的なもの。完成後は3Dサウンドとともに迫力の走行映像を楽しむことができる。インストラクションや組み立ての過程で動力機構の仕組みが学べ、大人から子供まで楽しめる。

 当技術館では、トライアルスクエアのオープンを記念した四つのイベントも開催する。オープン当日の1月17日(土)と18日(日)、24日(土)・25日(日)は、財団法人横浜開港150周年協会との共催で「横浜FUNEプロジェクト ワークショップ」を開催。小・中学生を対象に、ダンボールなどの素材を使って、4日間でひとつのFUNE(船)を作り上げる。制作するのは、当社が造船・改装を手掛けた、日本を代表する豪華客船「飛鳥Ⅱ」。
 このほか、今回オープンする3D_CAD ワークス スタジオ プロを使ったジェット機の設計教室や、かつて動輪機構の製作に携わった当社OB監修の本格的な蒸気機関車工作など、2月22日(日)まで順次開催していく。

 三菱みなとみらい技術館は1994年、地域の人々との交流と科学技術への関心を高めることを目的に横浜に開設。当社が手掛ける最先端の科学技術・製品を「環境・エネルギー」「宇宙」「海洋」「交通・輸送」「くらしの発見」と「技術探検」という六つの展示ゾーンで分かりやすく紹介している。今回リニューアルオープンする「トライアルスクエア」は、既存のヘリコプター操縦体験「スカイウォークアドベンチャー」も併せ、様々な乗り物の設計・製作・操縦を通してものづくりの一端に触れることのできる能動参加型ゾーンとなっている。 

 
                【「Future  Factory」パース】                         【「3D_CAD  WORKS STUDIO_Pro.」パース】 

▽  三菱みなとみらい技術館
所在地          〒220-8401 横浜市西区みなとみらい3-3-1 三菱重工横浜ビル
電話            045-224-9031(2009年1月から045-200-7351に変更)
FAX                045-224-9902(同045-200-9902)
ホームページ  http://www.mhi.co.jp/museum/
電車            みなとみらい線・みなとみらい駅より徒歩3分
          JR根岸線または横浜市営地下鉄・桜木町駅より徒歩8分
開館時間        10:00AM~5:30PM(ただし入館は4:30PMまで)
休館日          月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料          一般300円、中・高校生200円、小学生100円
※  小・中・高・大学生の校外学習・修学旅行等での来館は無料(要予約)

担当窓口:三菱みなとみらい技術館

 


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