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フィンランド・ロックラー社の買収成功、全株の99.3%を取得
現法MCFEがTOB完了、欧州物流機器事業の強化へ

発行 第 4775号
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 三菱重工業の欧州子会社Mitsubishi Caterpillar Forklift Europe B.V.(MCFE)による、フィンランドの屋内物流機器メーカー、ロックラー社(Rocla Oyj)に対する株式公開買付け(TOB)が完了し、MCFEはロックラー社が保有する自己株式を含めロックラー社発行済全株式および議決権の約99.3%を保有することとなった。ロックラー社の買収成功により、当社は物流機器の最大市場である欧州で、最近主流となっている提案型物流機器事業の積極展開に向け、製品のフルライン化や現地顧客対応力の強化を進めていく。

 TOBはロックラー社の全発行済株式(426万4,788株)のうち、ロックラー社およびMCFEなど当社グループがすでに保有している株式を除いた株式および新株予約権(option rights)を対象に、1株当たり13ユーロの買付価格で12月12日まで実施した。その結果、買付けに応募した株主からの取得数とMCFEの保有分を合わせ、全株および議決権の約98.6%に達し、ロックラー社の自己保有株式まで含めれば約99.3%となった。また、すべての新株予約権保有者も買付けに応募した。
 これに先立ち、当社の米国子会社Mitsubishi Caterpillar Forklift America Inc.が保有するロックラー社株は12月16日にMCFEへの移管を完了。ロックラー社は当社の連結対象会社となった。

 MCFEは今回のTOBの期間終了時において買付条件が全て満たされたことから、買付けに正当に応募した株主および新株予約権保有者に対して、12月23日までに対価を支払った。新たな株式および新株予約権の取得に要した金額は、約4,000万ユーロ(約50億円)。
 MCFEはロックラー社の社外発行済全株式の取得を目標にしており、同社の保有比率が90%を超えたことから、残りの株式については、フィンランドの会社法に従い強制買付けに着手することになる。

 ロックラー社の経営陣および従業員は今後も維持し、当社およびMCFEは社外取締役を派遣するほか、経営管理や技術・製造などのポジションに人材を送り、事業の一体運営を加速していく。3社で協業推進委員会を組織し、一体化による相乗効果を追求する。

 ロックラー社は1942年の設立で、欧州の屋内物流機器メーカーではシェア第5位。当社は1987年から屋内物流機器のOEM(相手先ブランド)供給を受けてきた。本社はフィンランドのヤルベンパ(Jarvenpaa)で、従業員は約500人。

 



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