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湾岸諸国初の都市交通システム「ドバイメトロ」が開業
無人運転の鉄道システムとしては世界最長

発行 第 4849号
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 三菱重工業株式会社(社長:大宮 英明)、三菱商事株式会社(社長:小島 順彦)、株式会社大林組(社長:白石 達)、鹿島建設株式会社(社長:中村 満義)、Yapi Merkezi Insaat Ve Sanayi A.S.(トルコ、社長:Emre Aykar)の5社が共同で、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに建設していた全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」が完成し、9日、開業した。今回開通したのは、ドバイ空港と沿岸の新開発地域を結ぶレッドライン(全長53km)で、当面は主要な10駅で営業運転を行う。湾岸諸国で都市交通システムが導入されたのは今回のドバイが初めて。

【全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」】
 この運転開始を記念して同日、開業駅の一つであるMall of Emirates駅で、ドバイ首長国道路交通局のアル・タイヤ(H.E. Mattar Al Tayer)大臣主催による式典が開催された。式典には、UAE側からシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム(H. H. Sheikh Mohammed Bin Rashid Al Maktoum)UAE副大統領兼首相・ドバイ首長国首長をはじめとする政府関係者など多数が、また、日本側からは西沢隆人当社執行役員、勝村元三菱商事常務、上原一欯大林組常務、冨岡征一郎鹿島建設専務など多くの関係者が出席した。

 ドバイメトロは、総延長75kmに及ぶ都市交通システム。ドバイ空港と沿岸の開発地域を結ぶレッドライン(第1期工事分)と、クリーク周辺の旧市街地を走るグリーンライン(第2期工事分)からなり、無人運転の鉄道システムとしては世界最長。このうち、今回開業したのはレッドラインで、急激な人口増加に伴うドバイの交通渋滞解消に大きな役割を果たすことになる。

 日本企業とトルコ企業からなる5社連合が担当したのは、全自動無人運転の鉄道システム一式と関連の土木・建設工事。2005年8月の第1期工事の着工以降、車両、無人自動制御システム、受変電設備、軌道設備を含む鉄道システム一式の供給を当社と三菱商事が担当、トンネル、高架、駅舎などの土木・建設工事を大林組、鹿島建設、Yapi Merkeziの企業連合が手掛けて、契約工期である約49ヵ月で無事開業を達成した。 なお、第2期工事も2006年7月の着工以降、同様の役割分担で順調に進捗しており、2010年に開業する予定。

 中東諸国では、ドバイに続き、アブダビ、カタール、サウジアラビアなどでも鉄道網を整備するプロジェクトが計画されるなど、多くの新規案件が検討されている。当社は今回の実績をもとに、これら案件に対しても積極的にアプローチしていく。

 

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Tags: 交通システム,中東,I&Iドメイン
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