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タイにガスタービン高温部品の補修会社を設立
EGATとの合弁でアジア市場を積極開拓、現地化によりメンテナンスサービスを充実

発行 第 4861号
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 三菱重工業は、タイ国電力公社(Electricity Generating Authority of Thailand:EGAT)と合弁で、ガスタービン高温部品の補修会社を設立することで合意し、契約を締結した。新会社は11月に設立し、補修工場は2012年の稼働を目指す。ガスタービンの有望市場であるタイで補修を現地化することにより、短納期化などメンテナンスサービスの充実をはかりながら、今後急増が見込まれるアジア地域全体の需要までカバーするのが狙い。当社の主要顧客で、補修コストの低減やメンテナンス関連技術者の育成をはかり、アジア市場への進出を目指すEGATとも、思いが一致した。


 合弁会社「EGAT Diamond Service Co., Ltd.」は、資本金が約6億バーツで、EGAT、当社のほか、三菱商事などが出資する。

 補修工場は、バンコク近郊の工業団地に建設。ガスタービン燃焼器部品の補修から着手し、ガスタービン動静翼の補修へと、順次業務を拡大していく。

 ガスタービンは、毎年の定期点検ごとに高温部品の点検、補修と交換を繰り返す必要があり、納入数の増加に伴って、高温環境下での運転で損耗しやすい部品の補修需要が世界的に増加する傾向にある。
 これらの需要を着実に獲得していくためには、有力ユーザーとの協業推進をはじめ、各地域の顧客に密着した事業体制を米州、欧州・中東、アジアそれぞれに構築し、短納期化などの市場ニーズを満たし、サービス水準を向上させることが不可欠となっていた。

 EGATが所有する大型ガスタービンのうち、半数以上が当社製であり、タイには20基以上納入されている。また、将来にわたり多数の商談も見込めることから、協業メリットを追求しやすい。EGATの持つ運転ノウハウと当社の高い技術力を合わせて、補修技術のさらなる向上を目指し、新規納入からアフターサービスまでの一貫したフォロー体制を整え、タイおよびアジアで膨らむ大型発電設備市場へ一層積極的にアプローチし、ビジネス拡大を狙っていく。

 


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