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太陽光発電量予測システムを開発 省エネなどに威力を発揮
三菱重工メカトロシステムズ

発行 第 5003号
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 三菱重工メカトロシステムズ株式会社(社長:野坂敬、本社:兵庫県神戸市、三菱重工業が100%出資)は、一般財団法人 日本気象協会(JWA)の予測データを用いて、太陽光発電設備の発電量を簡易に予測するシステムを開発、12月から販売を開始する。太陽光発電を導入した工場・設備の計画的な省エネなどに大きな力を発揮するもので、JWAの予測データを用いた汎用の太陽光発電量予測システムの開発は国内で初めて。同社は今後、このシステムを活用した提案営業を積極的に展開していくとともに、これを応用した新たなサービスも開拓していく。

 今回開発した太陽光発電量予測システムは、JWAの総合数値気象予測システム(SYNFOS-3D)※の日射量予測データを用いて、太陽光発電設備の33時間先まで1時間間隔の予測発電量を計算、統計的補正を加えることで、翌日の日の出から日没までの太陽光発電量を割り出し提供する。太陽電池モジュールの製造会社に関係なく、すべての太陽光発電設備に適応可能。

 三菱重工メカトロシステムズは今後、太陽光発電を導入した事業所などを対象に、この予測システムをエネルギー管理システムと組み合わせて、工場の計画的な省エネや電力運用、デマンド制御などに活用すること(特許出願中)を提案していく方針。また、これを用いた予測データの配信サービスや、太陽光発電計測表示システムへの組み込みなど、この技術の多様な応用にも乗り出す考えで、新たなサービス分野を拓いていく。

 三菱重工メカトロシステムズは、水処理・集塵装置、都市開発製品、料金収受機械、試験検査装置などの開発・設計・製造からアフターサービスなどを手掛けるほか、太陽光発電設備の設置なども行っている。また、これら技術の融合・相乗効果を通じて、新製品の開発にも積極的に取り組んでいる。 設立は2009年10月。当社100%子会社である(株)神菱ハイテックを承継・存続会社として、当社グループ企業2社を合併し、また他の同2社の部門を会社分割により承継してスタートした。従業員数は約500人。

 太陽光発電量予測技術は、天候により発電量が変化する太陽光発電システムが今後大量に導入された場合、蓄電池や火力・揚水などの出力調整可能な既存電源と組み合わせて、電力系統の安定化に大きく寄与することが期待されている。三菱重工メカトロシステムズは今後も、この分野の開発と営業を一層積極的に推し進めていく。

※ 一般財団法人日本気象協会(JWA)の総合数値気象予測システム SYNFOS-3D については次のURLを参照。
http://www.jwa.or.jp/synfos/#

担当窓口:三菱重工メカトロシステムズ株式会社  

 

 

 


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