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US-APWR原子力発電設備
米ドミニオン社のノースアナ3号機向け 先行作業推進に合意

発行 第 5014号
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 三菱重工業は、米国の電力会社 ドミニオン社(Virginia Electric and Power Company)向けに採用が内定している原子力発電プラントUS-APWRについて、設計などの作業を先行して進めていくことで同社と合意した。ドミニオン社がヴァージニア州に建設を推進しているノースアナ(North Anna)発電所3号機向け最新鋭加圧水型(PWR)プラントで、これにより当社は、ドミニオン社が同3号機の建設開始時期を最終決定するまでの期間、設計などの作業を進めていくこととなる。

 今回の合意は、当社100%出資の米国現地法人Mitsubishi Nuclear Energy Systems, Inc.(MNES、本社ヴァージニア州アーリントン)と、ドミニオン社との間で結ばれた。
 ドミニオン社はリッチモンドに本社を置く全米屈指の原子力発電事業会社。現在、PWR 7基を保有している。

 ドミニオン社はすでに6月末、米国原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission:NRC)に対し、同3号機へUS-APWR技術を使用する建設運転一括許可(combined license:COL)を申請している。NRC発表のスケジュールによると、US-APWRの設計認証は2012年の第3四半期までに完了予定で、それに続きCOLは2013年前半に認可される見込み。

 今回のノースアナ3号機は、米国向けのUS-APWRでは3基目として採用されたもの 。当社は2006年7月、米国ワシントンD.C.にMNESを設立してUS-APWRの販売活動を開始。2007年3月には、米ルミナント社のコマンチェピーク3、4号機向け US-APWRの採用内定を獲得している。三菱商事、三菱電機もこれらのプロジェクトを支援している。

 US-APWRは、日本原子力発電株式会社の敦賀発電所3、4号機向けに建設準備中のAPWR(出力153万8,000kW)をベースに、米国の顧客ニーズを反映させた世界最大級の最新鋭PWR。

 当社は1970年以来、国内で24基のPWRプラントを建設してきたほか、プラント運転開始後も幅広くアフターサービスを提供してきた実績を持つ。 当社はこの実績を活かしつつ、今後もドミニオン社と密接に連携し、プラント建設契約を受注して、ノースアナ3号機の建設プロジェクトに強力に取り組んでいく。

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