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震雄集団(香港)と大型油圧式射出成形機で提携
三菱重工プラスチックテクノロジー、中国現地生産で新興国市場を積極開拓

発行 第 5047号
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 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社(三菱重工プラテック、社長:佐藤 敏弥、本社:名古屋市中村区)は、中国の大手射出成形機メーカー震雄集団(震雄、本社:香港)と、大型油圧式射出成形機分野で業務提携した。三菱重工プラテックが新興国市場におけるニーズに応える戦略機種「MMXシリーズ」を開発し、震雄からOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けると同時に、MMXシリーズと共通のプラットフォーム(基本構造)を持つ機種の震雄ブランドによる製造・販売権を震雄に供与する。両社の技術力と販売網を活用して、新興国を中心とした世界市場を積極的に開拓するのが狙い。

 今回の協業契約を受け、三菱重工プラテックは、MMXシリーズを低コスト・高品質で省エネ性にも優れるように設計。これを震雄の生産能力とサプライチェーンを活用して中国で生産し、三菱重工プラテックのブランドで販売していく。これにより、円高環境下でも競争力が発揮できる体制を築く。
 両社は、2011年度上半期中にOEM初号機を市場投入する計画で、その後、順次OEM機とライセンス機をシリーズ展開していく。

 震雄は、世界最大級の生産規模を誇る中国の代表的な射出成形機メーカー。深圳や佛山などにある工場の生産能力増強を進める一方、中国市場では家電メーカーや自動車部品メーカーの製造現場ニーズに対応した高性能機種の生産・販売比率向上に注力。同時に、グローバル市場の開拓にも積極的に取り組んでいる。

 三菱重工プラテックは2004年、世界に先駆けて型締力3,000トン級の電動ハイブリッド式射出成形機を市場投入するなど、大型電動射出成形機のパイオニアとして業界をリードしてきた。一方で電動ハイブリッド技術の基盤となった大型油圧式射出成形機「MMVシリーズ」でも、信頼性や販売実績で市場から高い評価を得ており、現在も世界各地からリピート受注を重ねている。

 射出成形機の主要市場となっている中国、東南アジア、インドなどでは、依然として油圧式に対する需要が主流を占めている。三菱重工プラテックは今回の提携を足掛かりに、これら新興国市場ボリュームゾーンでのシェア拡大に弾みをつけていく。

Tags: 産業機械,アジア,I&Iドメイン
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