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三重中央開発向けに国内最大規模の廃棄物複合リサイクル施設
474トン/日の焼却熱を汚泥乾燥や発電に利用

発行 第 5077号
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 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、木村 和明社長、本社:横浜市西区、三菱重工業が100%出資)は、大栄環境グループの三重中央開発株式会社(金子 文雄社長、本社:三重県伊賀市)から国内最大規模となる廃棄物複合リサイクル施設「エネルギープラザ」を受注し、このほど建設に着手した。474トン/日の一般廃棄物および産業廃棄物を焼却処理して回収熱を汚泥乾燥や発電に利用し、地域貢献にも役立てるもので、2014年1月に営業運転を開始する予定。

【エネルギープラザ完成予想図】
 エネルギープラザは、大栄環境グループのリサイクル拠点の一つである三重中央開発の三重事業所(伊賀市)内に立地。ロータリーキルン※1・ストーカ※2式の一廃・産廃焼却設備(237トン/日×2)を中核に、100トン/日のロータリーキルン式汚泥乾燥設備、187トン/日のロータリーキルン式焼却灰再資源化設備(直接焼成方式)、発電設備などで構成する。

 焼却設備で発生する熱エネルギーは、汚泥乾燥熱源や発電蒸気熱源として施設内で有効利用されるほか、周辺地域にも熱供給される。また、焼却灰再資源化設備で無害化された灰は、三重中央開発が路盤材や建設骨材にリサイクルし、「エムワンアース」の製品名で販売する。

 MHIECは主要プラントの設計・建設を担当。独自の技術により、多様な廃棄物を安定して処理し、排ガスなどの環境規制にも十分対応していく。

 三重中央開発が所属する大栄環境グループは、大栄環境株式会社(金子 文雄社長、本社:大阪府和泉市)を中核に同一資本の12社で構成する廃棄物処理大手。近畿および中部の13ヵ所にリサイクル拠点を保有し、再資源化を重視した事業を展開している。

 MHIECは、国内トップクラスの廃棄物処理施設の納入実績に基づき、廃棄物の適正処理と再資源化に力を注ぐとともに、廃棄物からのエネルギー回収によるCO2削減や地域分散型電源の拡大に貢献する廃棄物発電の推進にも積極的に取り組んでいく。

※1 ロータリーキルンは円筒形の回転炉で、水平に対してわずかに勾配をつけて設置され、緩やかに炉を回転させながら、上方から原料や
   廃棄物を供給し、下方から火炎を送ることで、攪拌移動させながら効率的燃焼をはかる。ごみ質が広範囲にわたる産廃の焼却設備
   として採用されるケースが多い。

※2 ストーカ炉は、耐熱金属の角材を並べた床の上で、ごみなどの焼却対象物を突き上げることで移動させながら燃焼させる焼却炉で、
   都市ごみ焼却炉の主流。

担当窓口:三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社

 

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