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米国企業に対する歯車機械の営業を強化、海外展開需要など開拓
現地展示会「GEAR EXPO 2011」で技術力アピール

発行 第 5128号
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 三菱重工業は、米国企業に対する歯車機械の営業活動をさらに活発化する。自動車・建設機械関連メーカーを中心に同国製造業の設備投資機運が高まっていることから、海外での新工場建設などに伴う旺盛な需要を開拓する。その取り組みの一つとして、シンシナティ市(オハイオ州)で1日~3日に開かれる歯車製造技術展「GEAR EXPO 2011」に、歯車の高精度加工に用いられる多品種少量生産に強い汎用型歯車研削盤「ZE40A」と、特殊な歯車の加工も容易なギヤシェーパ「ST25」を出展。現地営業拠点を窓口に、歯車の精密加工ニーズにフルラインで応える高い技術力をアピールしていく。

【汎用型歯車研盤「ZE40A」】
 歯車機械をはじめ当社工作機械の米国における販売・サービス業務は、当社米国法人Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.のMachine Tool Division(MHIA-MTD、イリノイ州アジソン市)が受け持つ。
 米国の製造業は現在、2008年以来の世界同時不況から回復してきており、自動車関連企業は、メキシコなどをはじめ、世界の新興地域への工場移転・新設を活発化。それに伴い、歯車機械の需要は世界各地で高まっているが、設備計画に関する決定権は米国側が持つ場合が多いことから、MHIA-MTDを通じて、全世界に広がる歯車機械需要を積極的に掘り起こしていく。また、米国には多品種少量注文に応じる受注生産工場(ジョブショップ)も多いことから、これらのニーズにも対応できる製品構成で提供する。

 GEAR EXPO 2011への出展品のうち、ZE40Aは今年製品化した最新の汎用型歯車研削盤で、焼き入れ後の多種多様なワークをコンピューター制御により高精度に加工できる。最大外径600mmまでの幅広いサイズの歯車について、砥石を機上で任意の形状に成形することで、複雑な歯形修正にも対応する。
 もう一方のST25は、最大外径250mmまでの焼き入れ前の歯車を対象に、最大主軸ストローク数1,000st/分の高速切削ができる。また、世界で初めてねじれ角をコンピューター制御で容易に加工できるようにした機種であり、加工関連データ入力後はすべての加工条件を自動で設定するため、段取り替え時間の大幅短縮にもなる。

 GEAR EXPOは、米国歯車製造協会(AGMA)の主催で隔年に開かれる世界最大の歯車機械展示会。世界中から歯車機械のメーカーとユーザーが集まり、商談も活発に行われる。当社が出展する両機種とも、自動車・建設機械向け歯車の加工に加え、ジョブショップのニーズにも適合していることから、会期中の受注も見込んでいる。

 当社は、1997年に世界で初めて切削油不要のドライカット歯車加工システムを開発して以来、高能率・高精度で地球環境にも優しい、各種歯車加工の荒加工から仕上げ加工までカバーする機械と切削工具の提供で業界をリード。世界トップクラスの納入実績を誇る。歯車加工機械市場では新興国メーカーの荒加工向け廉価機が台頭する中、当社は米国企業に対しても高い技術力を背景とする高級機を積極提案することで差別化を推進していく。

Tags: 産業機械,北米,I&Iドメイン
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