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欧州の船舶設計会社OMTとエンジニアリング事業で協業
ライセンス事業の拡大が狙い

発行 第 5486号
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 三菱重工業は、デンマークの船舶設計会社であるオデンセ・マリタイム・テクノロジー社(Odense Maritime Technology A/S:OMT)と船舶エンジニアリング事業で協業することで合意しました。造船分野での豊富な蓄積を持つ両社が協業することにより、様々な船種のデザインをスピーディに開発し、両社のライセンス事業を拡大していくのが狙いです。

 協業においては主に、当社が推進性能面の開発を担当し、船型のデザイン、モデル試験、省エネ装置の開発、プロペラの開発などを行います。一方のOMTは、主として当社の開発した船型に基づく概念設計、基本設計を受け持ちます。

 両社が豊富な経験を持つコンテナ船はもちろん、バルクキャリアや中小型液化ガス運搬船の開発も行う計画です。OMTは、中国市場で高評価を得ているバルクキャリアのデザインも保有しており、これに当社開発の船型や省エネ装置、プロペラを採用することで、より高い性能を持つデザインとすることを目指します。

 OMTは2010年に、造船会社であるオデンセ・スティール・シップヤード社(Odense Steel Shipyard Ltd.:OSS)から分離・独立した船舶設計専業会社で、OSSが四半世紀にわたり培った技術・ノウハウをビジネス展開する権利を有しています。OSSは、世界最大のコンテナ船オペレーターとして有名なA. P. モラー・マースク社(A. P. Moller – Maersk Group)の子会社で、同社へ供給するコンテナ船をはじめ、バルクキャリア、Ro-Ro船、タンカーを建造した実績を豊富に持っています。

 当社はエンジニアリング事業を船舶・海洋事業の成長戦略の一つに位置づけて推進していますが、今回の協業はその一環です。当社はこれを契機に、さらに積極的に新たなビジネスチャンスの開拓に取り組んでいきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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