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CTO統括の「シェアードテクノロジー部門」が発足
エンジニアリング本部などを新設 事業規模拡大へ対応力を強化

発行 第 5735号
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 三菱重工業は4月1日付で、全社の技術とマーケティング、調達などの機能を横断的に融合させた「シェアードテクノロジー部門」を発足させます。同部門は、新設の「エンジニアリング本部」、「マーケティング&イノベーション本部」および「バリューチェーン本部」と、既存のICTソリューション本部ならびに総合研究所で構成されるもので、CTO(Chief Technology Officer)の統括下に置かれます。CTOの権限と責任範囲を拡充し、技術基盤およびマーケティング力の強化や調達を含めたバリューチェーン等の全社最適化をはかり、さらには中長期にわたる企業および事業競争力の基盤強化を目指します。

 エンジニアリング本部は、エネルギー・環境ドメインの化学プラント・社会インフラ事業部と交通・輸送ドメインのエンジニアリング事業部が保有しているEPC(設計・調達・建設)遂行機能を集約することにより、約750人で発足します。化学プラント、交通システム、客船など多岐にわたる事業領域で、全社最適の観点から人的リソースを有効活用。EPC能力の高度化と効率化に取り組みます。

 マーケティング&イノベーション本部は、グローバル事業推進本部のグローバルビジネスイノベーション部と法人営業部、社直属のオイル&ガス事業開発室を再編することにより、約50人で発足します。社内外の知識を活用したビジネスモデルや事業・技術戦略、製品サービス企画などの仮説創出等のインテリジェンス・イノベーション活動、および市場・顧客における製品サービスの事業性検証やワンストップでの顧客ニーズ把握等のアカウントマネジメント活動を手掛けます。

 バリューチェーン本部は、技術統括本部のものづくり革新推進部と研修センター、本社調達部の一部、機械・設備システムドメインの鋳造センターなどを再編することにより、約200人で発足します。ものづくりの観点から最適な調達方法、導入設備など下流から上流まで一体となって考えることで、生産性向上とSCM(Supply Chain Management)を主体にグローバルレベルでの競争力強化をはかります。

 当社は、ドメイン制・チーフオフィサー制の導入、戦略的事業評価制度の浸透・定着、総合研究所の発足に伴う研究開発体制改編など、グローバル企業として成長していくための組織運営体制の整備を進めています。今回のシェアードテクノロジー部門発足を機に、基盤となるコア技術の支援をグループ全体へ広げることで技術革新、新規事業への対応力強化をはかり、中長期にわたる企業発展に努めていきます。

Tags: 人事,アジア,コーポレート
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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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