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北米でのオイル&ガス事業向け受注拡大へ取り組み強化
米国コンプレッサ工場の設備も拡充

三菱重工業株式会社
三菱重工コンプレッサ株式会社
三菱日立パワーシステムズ株式会社
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 三菱重工グループは、オイル&ガス事業が活性化している北米市場における関連プラントの高度化に向けた受注拡大へ、グループを挙げた対応の積極展開を開始しました。最新のガスタービンと最先端コンプレッサの組み合わせによりLNG(液化天然ガス)プラントの設備簡素化・コスト低減・環境負荷抑制がはかれる最新技術の普及に注力します。

MCO-Iペアランド工場
 LNGプラント向けとして、三菱日立パワーシステムズ株式会社(MHPS)は中型高効率ガスタービンH-100を三菱重工コンプレッサ株式会社(MCO、社長:大崎 裕章、本社:広島市西区)製コンプレッサの駆動機として活用。これにより省スペース、可変速による幅広い運転範囲の確保、フル圧力での起動などを実現します。

 一方、MCOの米国法人Mitsubishi Heavy Industries Compressor International Corporation(MCO-I 、社長:小林 昌哲、本社:ヒューストン)では、米国テキサス州に持つ海外初の工場で、補修・加工設備の拡充を中心とする投資により、コンプレッサや駆動用タービンの改造や補修、部品製造などアフターサービス機能を強化していきます。

 MCO-Iがヒューストン郊外のペアランド工場(Pearland Works)に今回導入したのは、大型の旋盤やマシニングセンターおよび5面加工機など最新鋭の部品加工設備に、ローターバランスマシン他、各種試験設備やローター補修用設備などです。機種選定にあたっては、MCO本社工場にある既設機器と共通の操作プログラムや作業教育資料が使えるように配慮し、早期に高い品質を安定的に確保できるようにしました。

 同工場は2015年4月に稼働を開始。約10万5,000m2の敷地に約1万7,000m2の工場・事務所棟を建設し、コンプレッサのパッケージングを主体とする現地ノックダウン生産、およびMCOが納入した機器のアフターサービスから着手し、同年6月には現地生産コンプレッサの初号機を出荷するなど、順調に生産体制を整えてきました。
 今回の補修・加工機能強化投資により、新設の石油化学プラントからのコンプレッサおよび駆動用タービンの受注に加え、MCOが納入した設備の経年劣化に対応した更新や部品交換に伴う部品の製造・補修などの手堅い需要獲得を目指します。併せて、自社製品以外の設備の更新や部品交換・補修にも柔軟に応えられる体制を構築していきます。

 こうした取り組みの一環として、ヒューストンで9月12~15日に開催される世界最大の回転機器関連展示会「第45回ターボマシナリーシンポジウム(45th TURBOMACHINERY SYMPOSIUM)」では、例年出展してきたMCO、MCO-Iに加え、今回は三菱重工およびMHPSも出展し、当社グループのオイル&ガス事業分野における取り組みの強化をアピール。北米で顧客密着型の事業を展開することにより、巨大な同市場の深耕をはかるとともに、中南米、欧州、アフリカを含むグローバル市場における競争力を強化していきます。


展示ブースイメージ図


Tags: コンプレッサー,北米,I&Iドメイン
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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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