仏アレバグループ新会社(NewCo)向け出資に係る最終合意について

三菱重工業株式会社
 三菱重工業は,フランスの総合原子力メーカーであるアレバグループが設立する燃料サイクル事業を運営する新会社(仮称:NewCo)への出資に対し,2017年2月3日の大枠合意後の継続交渉を経て,同3月20日,最終合意に達しました。

 今回,同国パリにて,2015年10月に実施された日仏政府による「原子力エネルギー分野における日仏協力に関するハイレベル対話」において確認された両国政府,および原子力産業界による協力拡大に関する両国政府間での覚書が締結され,それに引き続き両国政府ならびにアレバグループ,当社などを始めとする関係者の出席の中,NewCo出資関連契約の署名式を行いました。

 本件出資交渉に関する大枠合意の際に決定のとおり,当社は総額約2億5,000万ユーロのNewCoへの出資により,出資比率5%の株主となります。

 今回の合意により,新会社の資本構成が決定し,今後,屈指の技術力・販売力により,ウランの採掘,濃縮,転換や使用済み燃料の再処理まで,一貫した事業を展開するNewCoの今後の堅調な成長,事業の拡大が期待されます。

 当社はNewCo株主の一員として,同新会社を加えたアレバグループとのより積極的な人的・技術的交流を通じ,技術・品質の向上と事業拡大に貢献するとともに,二酸化炭素の排出削減,地球温暖化対策の一つである原子力発電の一層の安全性・信頼性向上に貢献してまいります。