原子力エネルギー分野における日仏協力に関するハイレベル対話について

三菱重工業株式会社
 本日、日本政府と仏国政府による原子力分野における日仏協力に関するハイレベル対話の結果について公表されました。
 今回の日仏間対話では、原子力発電プラントの建設、運転のほか、東京電力福島第一原子力発電所、並びにその他将来の既設プラントの廃止措置、使用済み燃料の再処理など、原子力発電に関する各種技術の向上に向けた、両国政府、および両国原子力産業界による一層の協力についての方針が確認されました。
 これまでの日仏間協力において、当社は仏国の原子力総合メーカー、アレバ社のグループ会社で、原子力発電プラントの設計・製造を担うアレバNP社と、2007年に両社折半出資の合弁会社ATMEA社の設立により、最新鋭の110万kW級加圧水型(PWR)軽水炉「ATMEA1」を共同開発し、トルコ向けに4基の採用計画が実現するなどの成果を収めておりますが、今回の対話では、その成果の重要性についても確認され、同炉型のその他第三国での広範な普及を継続することで、一致しました。
 当社としては、今回の日仏間対話の結果に従い、原子力産業の一員として、両国の協力関係の更なる発展と強化に貢献し、原子力発電プラントの安全性、信頼性の更なる向上、及び燃料サイクル、既設プラントの廃止措置などの関連技術に、真摯かつ積極的に取り組んで参ります。