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世界を変えるきみはどこにいる

写真:竹花俊一

キャリアインタビュー

人と組織の質を高めていくことが製品の品質向上につながる。

竹花俊一

本社 バリューチェーン本部 バリューチェーン革新部 戦略グループ 課長 [1993年入社] 工学部応用化学科卒業

複合材料が飛行機に役立つと考えて三菱重工へ

 ボーイング787、エアバスA350、そして三菱航空機MRJと、近年、開発された航空機では繊維と樹脂を組み合わせた複合材料が大胆に使われている。しかし20年以上も前に、すでにこのような未来を予測し、自分の人生の舵を切ったのが竹花俊一だった。
「大学時代は有機化学を専攻していました。友人たちの多くは化学メーカーに就職したのですが、私は、注目され始めていた複合材料が飛行機づくりにも大きく役立つと考え、三菱重工に入ったのです」
 念願かなって航空機の担当となり、FS-X(次期支援戦闘機)のプロジェクトに参加する。ただし設計・開発ではなく、彼が選んだのは品質保証という仕事だった。
「ゼロから何かを生み出していくよりも、現場でさまざまな改善をしながら製品のレベルを高めていく仕事のほうが自分に向いていると思ったのです」
 以来、一貫して品質保証部門で仕事をしている。FS-Xでは主翼に複合材料が使われたが、まだ前例のない取り組みだけに、設計通りの強度や寸法精度が実現できるのか不安があったのも事実だ。
「繊維に樹脂を含浸させたシート材を積層する工程で、ボイド(気泡)などの内部欠陥が層間に生じやすいので、圧力をかけて高温で硬化する前に超音波で内部欠陥をチェックするプロセスなどを確立していきました」
 どんな製品でも、品質保証の担当者が「合格」と承認しなければ完成品にはならない。また品質を高めるための技術的な取り組みも設計や現場と連係して彼らがしていく。それはメーカーにおいて非常に重要な仕事であり、竹花はすぐに夢中になっていった。

年上のカナダ人スタッフを集めてリーダーに

 そんな竹花に一つの転機が訪れたのは、入社6年目、カナダとアメリカに2年間ほど派遣されていたときのことだ。
「そのころ三菱重工ではカナダのボンバルディア社が生産するビジネスジェット機の主翼を製造していました。このため品質保証の担当者も組み立てを行うカナダの工場に駐在する必要があり、私が選ばれたのです」
 与えられたミッションは現地における検査業務を確実に行うことだ。30人ほどのカナダ人のスタッフを雇い、監督・指揮しなければならない。
「相手はみんなこの分野のプロで、年上です。日本でリーダー経験のなかった私にとって、この仕事はハードルが高すぎました」
 最も驚いたのは、スタッフたちが勤務中も鼻歌交じりで仕事をすることだ。日本の工場では、まず考えられない。
「働き方に関する文化の違いなのでしょうが、当初は英語がそれ程得意でもなく、3カ月間はコミュニケーションが確立できませんでしたね」
 それでも「人間関係は話し合うことから始まる」と信じ、とにかく会話を増やしていった。さらに節目、節目で懇親会を開き、グラスを交わす。そうやって多くの時間を共有していくうちに、徐々に彼らも打ち解けてきた。
「最終的には休日にも遊ぶような仲になり、仕事もうまくいきました。そのとき、品質保証は機械だけでなく人とも上手に付き合えなければだめなのだと分かったのです」

写真:竹花俊一

運命を楽しめる人こそが成長し、成功していける

 品質保証は人づくりから。そんな思いをさらに強くしたのは、2011年に課長として再び防衛省を担当するようになってからだ。
「戦闘機とヘリコプター全般について飛行試験や定期修理の品質を保証する仕事に就いたのですが、これらの業務は手作業が多いだけに、なかなかやっかいだったのです」
 人間は必ずミスをする。つまりヒューマンエラーは絶対にゼロにはできない。それを認めたうえで、最終的な仕事の品質を高めていかなければならない。
「例えば整備の手順を整理し、途中でエラーがあっても飛行する前に発見できるような仕組みをつくりました。併行してミスが絶対に許されないポイントへのチェックシートの導入や、ノウホワイ教育による人材育成にも努めたのです」
 しかし最終的には、そこで働く一人一人の仕事への情熱が作業の品質を大きく向上させると考えている。
「私自身そうでしたが、常に3年後、5年後、20年後のあるべき姿と、そこに至るプロセスを思い描き、目的完遂までの苦労を楽しむことが大事なのです。そうやって向上心をもち、努力していけば自然に仲間が増え、チームワークによってもっといい仕事ができていきます。運命は天が決めるかもしれませんが、定められた運命を歓びの多いものにするか、あるいは悲しいものにしてしまうかは、結局、自分自身なのだと思います」
 仕事において多様な経験を積んだことが自分の成長につながったと感じている竹花は、次の世代にもできるだけチャンスを与えていこうとしている。
「輸入品のサプライヤー管理をするための品質保証スタッフをロサンゼルスとニューヨークに駐在させるようにしたことがあります。海外勤務は失敗も苦労もつきものですが、そういう経験を積ませることで人を育て、組織としても強くなっていく。私自身がキャリアを積んでいく中で、そういうチャンスのバトンタッチをしていくのも大事な役目なのだと思っています」

パーソナルデータ

プロフィール

写真:竹花俊一

会社の駅伝大会で若手が頑張っているのを見たとき、「応援しているだけでなく自分も参加すべきだ」と決意し、以来、週末には10キロほどのランニングを欠かさない。最近、ついにはフルマラソンにも参加し、4時間30分で完走した。

キャリア

1993
三菱重工に入社。品質保証部大江品質保証課に配属になり、戦闘機の複合材主翼の品質保証を担当する。
1997
品質保証部組立品質保証課に異動。カナダのボンバルディア社向け民間ビジネスジェット機の主翼組立の品質保証を担当。途中、カナダとアメリカの駐在を約2年経験し、現地検査員約30名のリーダーを務める。(2003年 主任に昇進)
2011
航空機・宇宙品質保証部防衛航空機品質保証課の課長に就任。防衛省向け戦闘機やヘリコプターの飛行試験や定期修理の品質保証を担当する。
2014
航空機・宇宙品質保証部計画課(課長)に異動。
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