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三菱重工新卒採用スペシャルサイト

世界を変えるきみはどこにいる

写真:水河洋介

キャリアインタビュー

エンジニアリングで培ったプロジェクト遂行力が、新しいモノづくりへとつながる。

水河洋介

エンジニアリング本部 エンジニアリング総括部 土建エンジニアリング部 化学プラント土木建築グループ グループ長 [1998年入社] 工学研究科土木工学専攻修了

プラントという複雑な装置には土木建築の専門知識が欠かせない

 多様な機器類や構造物によって構成される化学プラントの建設には高度で専門的な知識が必要になる。このため三菱重工のエンジニアリング部門には土木建築系エンジニアが多数在籍し、プラントの設計や工事の仕事に就いている。現在、化学プラント土木建築グループでグループ長を務める水河洋介もそのなかの一人だ。
「土木を専攻した理由はダムやトンネルなどの巨大なコンクリート建造物に興味があったからです。ところが、三菱重工に就職した先輩からプラントエンジニアリングの話を聞いたとき、その奥深さに魅了されました」
 望んで就いた仕事だけに技術的な勉強は順調に進んだが、働く環境に慣れるには少し時間がかかった。
「入社2年目、インド向けPTAプラントのスタッフ教育担当として初めて現地を訪れた私は、目にするものが全て日本と異なることに驚きました。しかし、その後もさまざまな国で仕事をしていくうちに、徐々に環境適応力を身につけていきました」
 最初のころは日本の食材をたくさん持ち込み、食事をしっかり摂ることで活力を養っていた水河だが、徐々に荷物はスリム化していく。そして最終的には「マヨネーズとポン酢さえあればなんとかなる!」という悟りの境地にたどり着いたという。
 慣れなければならないものは生活以外にもある。
「この仕事では全ての工程において世界中の会社との共同作業が発生するので、言葉や商習慣を超えた交渉力が必要になります」
 2001年から担当したイラン向けのPTAプラントでは、設計の実務は現地の会社が行っていたため監督役となるスーパーバイザーの職に就いた。
「交渉とは親しくなるだけで成功するものではありません。ときには自分の意思を通すために強い主張もする。エンジニアとしてプロジェクトに参加している以上、守るべき線があることを、多くの海外経験のなかで学んでいきました」

ドリームチームより強いチームをつくるのがリーダーの役目

 2010年からはブルネイでメタノールプラントの設計および現地工事を担当する。
「このときは主任になっていたので、設計や工事管理における土建チームのKey Personを務めていました。日本とブルネイに加えてフィリピンの協力会社などを含めると100人近いスタッフがおり、全員を束ねていくのはけっこう大変な作業でしたね」
 建設地は雨が多く、豪雨が来るたびに一部の作業は中断しなければならない。もちろんそれも織り込み済みで工期は設定されているものの、工事手順の変更、最適化など細かい調整は三菱重工の役割で、それらは土建チームKey Personである水河の管理下にあった。
「設計などの実務にこだわるエンジニアもいますが、私はマネジメントなど、いろいろなことに挑戦していきたいタイプなので、どんな経験も成長につながると楽しみながらやっていました」
 次のロシア向け肥料プラントでは、より多くのスタッフをまとめるチーム統括となり、2016年からは複数のプロジェクトチームをまとめるグループ長に昇格する。
「最初にチームのリーダーになったときには、センターフォワードで得点王になれるような名選手だけを集めれば仕事がしやすくなると考えていました。またメンバーたちも、みんなそういう方向を目指していると思い込んでいたのです」
 しかしリーダーとしての経験を積み、より高い立場からプロジェクト全体、グループ全体を見回すようになると、徐々に考え方が変わってくる。
「組織的に仕事をするにはセンターフォワードだけではだめなのです。いろいろな持ち味のメンバーが組み合わさることで、どんな状況でも強さを発揮できる。ですから、どんなタイプのメンバーを集め、どんな戦い方をするチームをつくるのか、そこがリーダーとしての腕の見せどころとも言えます」

写真:水河洋介

プロジェクトマネジメントの技能はどの分野にも通用する

 三菱重工における土木建築系エンジニアの役割はプラントの設計や工事の管理だけに留まらない。今後は新たな分野への進出が期待されている。
「私たちの仕事は設計・調達・建設という3つのフェーズ全てに関わっていきます。そしてこのEPC事業を通してプロジェクト全体を管理していくマネジメントの技能を身に付けていけるのです。最近ではプラント以外の製品でも長期的にプロジェクトの進行を管理していく必要が生じてきたことから、土建出身のエンジニアがその任務にあたることができると思います」
 対象となるのは、船舶や宇宙・航空など計画から完成まで長いスパンを有する製品群だ。設計・調達・生産という流れはプラントエンジニアリングと同様の管理手法が有効だと考えられているだけに大きな成果が期待されている。
「2002年から4年間ほど台湾新幹線の建設プロジェクトに携わっていたことがあります。鉄道の軌道という化学プラントと全く違う分野の工事を任されたため、当初は不安があったものの、始めてみると作業の進め方には共通点が多く、それほど違和感なく仕事を終えることができましたね」
 海外におけるプラント工事のプロジェクトでは「トラブルは日常的に発生し、予定通りに進まないのがあたりまえ」だという。それでも最終的にはスケジュール通りの納期を守るため、土木建築系エンジニアはさまざまな手法を駆使する。
「製造業がグローバル化している現在、工業製品の開発・生産においても従来とは違う管理手法が求められているのではないでしょうか。三菱重工はプラント事業において多くの経験を積んできたからこそ、そこで蓄積したノウハウをもっと多くの分野に活かし、新しい時代のものづくりを進めていくべきだと思います」
 そして新たな仕事への挑戦は自分の成長にもつながる。水河は今、「びっくりするほどの唐突なオファー」を楽しみに待っているという。

パーソナルデータ

プロフィール

写真:水河洋介

モスクワ駐在中はキッチン付きのアパートを住居としていたため、「自炊したほうが好きなものが食べられる」と初めて料理に目覚める。帰国後はその経験を活かし、土曜と日曜の昼食は妻の代わりにつくるようになった。なかでも圧力鍋を駆使してスープをとるラーメンは、息子が「これだけはお母さんの料理よりおいしい!」と誉めてくれる自信作だという。

キャリア

1998
三菱重工に入社。機械事業本部化学プラント技術センターエンジニアリング部土建グループにおいてインド向け*PTAプラントの土建設計を経験しながら、指導員の下で1年間のOJTを受ける。インド駐在中はさまざまなカルチャーショックを受け、海外業務の厳しさを知る。
2001
機械事業本部プラント技術センター建設部土建グループに所属し、イラン向けPTAプラントの土建設計*SVを担当。この間、テヘランの設計事務所に駐在し、現地の設計会社との調整役を務める。
2002
機械事業本部プラント技術センタープラント設計建設部土建グループおよびプラント・交通システム事業センター台湾新幹線プロジェクト室に所属し、台湾高速鉄道(新幹線)の軌道設計を担当する。2007年には主任となり、ブルネイ向けメタノールプラントの土建設計および現地工事SVを担当する。
2010
機械・鉄構事業本部土建エンジニアリング部土建グループの主任チーム統括となり、ロシア向け肥料プラントの土建設計を担当。4年間の担当期間のうち1年間はモスクワの設計事務所に駐在し、土建設計SV業務を行う。
2016
主席チーム統括を経て、10月からエンジニアリング本部エンジニアリング総括部土建エンジニアリング部化学プラント土木建築グループのグループ長に昇格する。

*PTA:高純度テレフタル酸。主にペットボトルの原料となるプラスチック。
*SV:スーパーバイザー。プラントなどの建設現場や設計会社で管理や監督を行う技術者のこと。

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