三菱重工技報
    Vol. 57 No. 1 (2020)   新製品·新技術特集
    技術論文

    高精度空力騒音解析ツールの開発と製品静粛設計への適用

    Development of High-fidelity CFD Tool for Aeroacoustics

    西村信祐
    Shinsuke Nishimura
    林健太郎
    Kentaro Hayashi
    中江修二
    Shoeji Nakaye
    吉本稔
    Minoru Yoshimoto
    西村信祐
    林健太郎
    中江修二
    吉本稔

    当社では,製品の環境性向上のため,各種機器の静粛化に取り組んでおり,その一環として流体機器の静粛化設計を実現する大規模空力騒音解析の技術開発を実施している。空力騒音解析には精密な流動解析と音波の伝搬解析が必要であるため,この観点から有望で近年急速に発展している大規模流体解析技術として格子ボルツマン法(Lattice Boltzmann Method:LBM)を適用した。本報では本解析技術の概要及び航空機離着陸翼型や軸流ファンの騒音を対象とした検証解析について紹介する。