三菱重工技報
    Vol. 41 No. 1 (2004)   豊かな社会に貢献する新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    高効率発電装置 固体酸化物型燃料電池(SOFC)

    Advanced Power-SOFC

    吉田行男
    Yukio Yoshida
    久留長生
    Nagao Hisatome
    武信弘一
    Koichi Takenobu
    吉田行男
    久留長生
    武信弘一

    燃料電池は,燃焼反応を伴わずに燃料から直接に電気エネルギーを取り出す高効率で環境に優しい発電装置として各種の形式(表1)が開発されている.その中でも,固体酸化物形燃料電池(SOFC)は作動温度が約1000°Cと高く,高温の排熱を利用できることから,コージェネから事業用火力 までの幅広い用途への適用が期待されている.
    SOFCは他の燃料電池と比較して道程が長かったが,電池本体の開発に区切りがつき,いよいよ発電システムの開発段階に入った.