三菱重工技報
    Vol. 41 No. 1 (2004)   豊かな社会に貢献する新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    RPS法適合バイオマスのエネルギー·マテリアルリサイクルシステム

    Power Generating and Materials Utilizing System for Biomass with Pyrolysis

    山本洋民
    Hirotami Yamamoto
    荒岡 衛
    Mamoru Araoka
    奥野 敏
    Satoshi Okuno
    田原玲二
    Reiji Tahara
    甘利 猛
    Takeshi Amari
    本多裕姫
    Hiroki Honda
    菅田 清
    Kiyoshi Sugata
    末岡靖裕
    Yasuhiro Sueoka
    山本洋民
    荒岡 衛
    奥野 敏
    田原玲二
    甘利 猛
    本多裕姫
    菅田 清
    末岡靖裕

    地球温暖化防止に向けて1997年に開催された"気候変動枠組条約第三回締約国会議(COP3)"で京都議定書が採択された.昨年日本もこれを批準し,ロシア等の批準により近々に発効されることが期待されている.この発効によって我国は二酸化炭素に代表される温室効果ガスを2010年までに1990年比で6%削減することを義務付けられる.
    これに応じた国の施策として,政府により決定された地球温暖化対策推進大綱に基づき,電気事業者に一定量の新エネルギー利用を義務づける制度(RPS法)の制定や,バイオマスニッポン総合戦略の策定など,再生可能エネルギーであるバイオマス利活用のニーズが拡大している.
    当社は種々の対象バイオマス,変換物用途ニーズに対応し,燃焼,熱分解,炭化,生物変換といった各種エネルギー変換技術の開発を行っているが,本稿ではバイオマス利活用社会構築に大きな貢献が期待される製品として,新たに実用化した炭化·ガス化システムを紹介する.