三菱重工技報
    Vol. 41 No. 1 (2004)   豊かな社会に貢献する新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    環境負荷の低いPCB処理設備

    Integrated Treatment Technology for Rendering PCB Harmless to Reduce Environmental Load

    植田勝征
    Katsuyuki Ueda
    篠田克彦
    Katsuhiko Shinoda
    山口啓樹
    Yoshiki Yamaguchi
    田中隆一郎
    Ryuuichiro Tanaka
    一ノ瀬利光
    Toshimitsu Ichinose
    植田勝征
    篠田克彦
    山口啓樹
    田中隆一郎
    一ノ瀬利光

    かつて有用な物質として電気機器の絶縁油,熱交換器の熱媒体油等,幅広く工業分野に使用されていた PCB は,生体·環境への影響が問題となり,昭和47年に生産が中止され,有効な処理手段が無いまま,30年以上もの永きにわたって保管されてきた.このような状況下,当社では,平成9年から環境に優しいPCB液処理技術として水熱分解法の開発を開始し,その後,解体洗浄技術及びPCBモニタリング技術を開発した.これらの成果及びプラントエンジニアリングの豊富な経験が評価され,平成15年5月,環境事業団東京PCB廃棄物処理施設設置工事を,三菱重工·類設計室JVが担当することになったので,実機への適用例として,その概要について紹介する.